みらいの家計に役立つコラム

出産後の働き方に悩める人へ!仕事と育児の両立を笑顔でかなえる秘訣

出産後の働き方に悩める人へ!仕事と育児の両立を笑顔でかなえる秘訣

今の仕事を続けたいけれど、子どもを産んですぐに仕事に戻るのは無理…。そう考える女性はまだまだたくさんいます。でもそれは大きなリスクになる可能性があります。やめないで続けたほうがよい理由、そのために必要な心構えなどについて、子育て中でも働きやすい世界の創造を目指す「iction(イクション)!」事務局長の二葉美智子がファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんにお話を伺いました。


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3歳を過ぎれば家計はグッと楽になる

iction!事務局長 二葉(二): 出産を機に仕事を辞めてしまう女性は依然として5割近くいます(※1)。そのうち3割は、育児を優先したいという理由からですが、それを超える4割の方は職場環境を理由にあげています。子育てしながらではとても働き続けることができないといった働き方の問題や、出産を機に辞めるのが一般的という慣習はいまだにあるようです。待機児童の問題もありますが、保育園に預けられたとしても保育料は高いし、時短勤務になり給料が減ってしまうなど、経済的な面で不安を感じる方も多いようです。さらに夫は毎日夜遅くまで残業であてにできない…。「続けるのはとても無理」と思う気持ちもわかりますね。

氏家さん(氏): そうですね。いろいろな理由で働くことをあきらめてしまう人は本当に多いです。お金の面でいうと、確かに3歳までは苦労するうえに家計が厳しく、なかなか貯蓄できません。でも子どもが3歳になると保育料が大幅に下がり、共働き家庭は一気に波に乗れることが多いんですよ。

: たしかに私も娘が3歳になったときに保育料が安くなり驚きました。おむつなどの消耗品も減るので、出費が減った気がします。共働き家庭は波に乗れるということですが、仕事をいったん辞めてしまった場合、どうなるんでしょう?

: 仕事をやめた人の多くは「子どもが小学校に入学した頃に再就職しよう」と考えます。ところが、そのときに前職と同じレベルの仕事内容や給与、福利厚生を求めるのは、難しいのが現状です。パートでの就職ですら、すごく高い壁になってしまいますので、できればやめないほうがいいと思います。

: やめないで続けるためにはパートナーの理解も必要ですよね?

: とても大事ですね。家計相談をしていると、家賃や水道光熱費は夫の口座から、食費や保育料は妻の口座からと、家計を役割分担している夫婦が多いことに気がつきます。しかし、これだと、0~2歳期の高額な保育料を時短勤務で手取りが減った妻の収入からねん出するのは結構な負担となるんですね。仕事と子育ての両立に疲れた妻が、自分の預金通帳を見て「仕事を辞めて、自分で子育てしようかな」という思いがよぎるのも無理がありません。
私からのお願いは、「保育料は必要不可欠な家族のコスト」という認識を持つこと。大切な子どもを安心な環境で育てるため、これから共に家計を支えあっていくために、保育料を夫婦でねん出していきましょう。夫婦で協力してやっていくことを、気持ちの面だけでなく、お金の面でも仕組み化できると、胸のつかえがとれて楽しく働けるようになると思いますよ。

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家事も育児も仕事も全部やろうと頑張らないで!

: 家事のアウトソーシングも、もっと普及していいと思うのですが。

: 「同感です!日本は先進国のなかでも家事代行サービスの利用が驚くほど少ない国(※2)。女性が我慢して家事も育児も仕事も一手に担うのでは、辛くて仕事をやめたくなるのは当たり前です。「家事と育児は夫婦で分業するもの」と考えれば、「お互い仕事が忙しいから、代行サービスも必要だよね」という結論になるのではないでしょうか?

: 「家の中に他人を入れることに抵抗がある」という人もいますが、試してみると「意外と便利」「すごく助かる」と実感される方が多いみたいですね。でも、ここまでして、女性が仕事と育児を両立するメリットってどんなところにあるのでしょう?

: 先の見えない時代ですから、夫が勤める会社がいつまで存続するかもわかりませんし、昔のように給与が確実にあがっていくとも限りません。「僕の稼ぎだけではやっていけないから、妻に働いてもらわないと困ります」と悪びれずに言う男性も増えてきました。女性が働いて世帯収入が増えることは何かあったときの助けになりますし、夫の独立など人生の選択肢を増やすことにもなります。計り知れないメリットですよね。経済的にも、教育費・住居費・老後資金の三大資金に余裕ができるし、家族旅行を楽しむことや、夫婦それぞれが自由に使えるお小遣いにも余裕がでるでしょう。2人目がほしい人も、迷わず生めるかもしれません。

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母が働く姿は子どものお手本になる

: 一方で「子どもが小さいうちは、母親が近くにいてお世話をしてあげた方がよい」という考え方も根強くありますよね。

: 両立されている方は、確かに小さいうちは一緒に過ごす時間が少なくて申し訳ないと思うこともあるかもしれません。でも私自身は子どもが成長するにつれて、母親が働いていることは子どもにとっても恩恵が大きいと実感しています。子どもが進路に悩んだら、今の社会の状況を知ったうえでアドバイスできますし、ロールモデルとしてお手本にもなれるのです。

: なるほど。将来子どもが自立したときに、親としてだけではなく、社会人の一人として彼らと向き合うことができるのですね。今大変だから、子どもがかわいそうだからと思っても、少し先を想像してみると考え方が変わってくるかもしれませんね。

: ファイナンシャルプランナーとして、たくさんの家計相談に乗ってきましたが、未来のキャッシュフローを作ってみると、退職後も貯金が増えるのはたいてい出産後も働き続けてきた共働きのご夫婦です。長年働き続けた分、退職金や年金がしっかりもらえれば、老後の家計に余裕が生まれるのです。老後資金まで考えると、その差はリアルに感じられますよ。

※1:国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」(平成27年)より
※2:家事支援サービス推進協議会「家事支援サービスの品質確保の在り方について」(平成27年1月)より

ファイナンシャルプランナー
氏家祥美さんからの
アドバイス

「iction!みらい家計シミュレーション」なら、「いつ、どれくらいお金がかかるか」、「どれくらいの過不足があるのか」が一目でわかります! 子育て中も働き続けるか、いったんやめるかで迷っている人は、働き続けた場合と、いったんやめて再就職する場合の2通りをシミュレーションしてみては?

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2017年5月31日更新

お話を伺った方

氏家祥美さん

ファイナンシャルプランナー

女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。女性活躍応援FPとして、働き方や夫婦・親子関係も含めたマネーアドバイスが好評。お金・仕事・時間のバランスのとれた幸福度の高い家計を追及する。自身も2児の母。

インタビュアー

二葉美智子

iction!事務局長

育児も仕事もしやすい世界の実現を目指す、リクルートのiction!(イクション)プロジェクトの事務局長。

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