みらいの家計に役立つコラム

気になる子どもの教育費。大学卒業までにいくらかかる?またその準備は?お金のプロに聞いてきた!

気になる子どもの教育費。大学卒業までにいくらかかる?またその準備は?お金のプロに聞いてきた!

将来の家計を考える上で外せないのが子どもの教育費。子どもは大学まで入れたいと思っているけれどいくらかかるのか、どう準備すればいいのか、イメージがつかないという人も多いのではないでしょうか。そこで、そんな悩みを数多く解決してきたお金のプロ、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに教育費に関するアレコレを聞いてきました。すでにお子さんがいらっしゃるママもこれからママになる方も必見です。


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将来の教育費もを5分でシミュレーション

試してみる

実は教育費は思った以上にかかる!?

iction!みらい家計シミュレーション編集部: 子ども1人につき、教育費はいくらくらいかかるのでしょうか?

氏家さん: いちばんお金がかからないのが、「高校まで公立で大学も国公立」の進学コースです。都市部以外の地域だとわりと高校まで公立のことが多いですね。しかし、大学からひとり暮らしを始めることも多いため、親の負担としては学費に加えて毎月の仕送りがかかることが多くなります。この仕送りもふまえると、総額で1400万円ぐらいかかることになります。

進学先によっては仕送りについても考える必要があるんですね。都市部ではどういうケースがありますか?

私がご相談を受けているなかでいうと、都市部の共働き家庭が多いこともあると思いますが、中学から私立中高一貫校に入学し、大学は私立文系というパターンが多いです。この場合、受験にかかる費用などのデータもあわせて試算すると、総額1900万円くらいかかります。

また、ほかにも費用が想定外にかかってしまうパターンがあります。例えばずっと公立希望の予定でも、受験結果によっては高校から私立ということもありますね。また、大学の学費は学部によってずいぶんと差があります。文系の学費を想定していたら、子どもが理系に進学して学費が足りないということも考えられます。浪人したり、大学院に進学したりすればさらにかかりますよ。

他に見落としがちな費用などあれば、教えてください。

例えば制服代や教材代、遠足や修学旅行代です。また、子どもが大きくなると部活動のユニフォーム、道具類、遠征費などもかかり、意外と見逃しがちな出費は多いですね。こうした費用も盛り込んで、多めの金額を想定し、準備することが大事ですね。

いろいろ見逃していました(笑)。全然お金が足りない気がします・・・。

愕然として思考停止になるのではなく、例えば今から働くとどうなる?などと建設的に考えることが大事です。少しずつ働いて30年間50万円ずつ貯金すれば、1500万円貯められます。細かくシミュレーションして家計の不足分をリアルに実感できれば、今から備えることができます。

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目先のことに惑わされず、ゴールを見据えて準備しよう

習い事にはどれくらいかけていいですか?

「住宅費」、「教育費」、「老後資金」の3大資金の総額がいくらか計算してみましょう。その分を差し引いて、残ったお金の中から払える範囲、と考えてください。計算してみると「思ったより習い事にお金はかけられない」と実感する方が多いはずです。

ついついかけすぎている気がしますね。

そうなんですよ!幼稚園の頃から3~4つをかけもちしているケースがよくあります。また都市部では、30代後半~40代で出産する人が増えています。若い世代より年収や貯蓄に余裕があるせいか、子どもが幼い頃から習い事にお金をかけがちです。この場合、教育費のピークである子どもの大学生時代と自分の老後、さらには親の介護も重なり、将来的に家計がピンチになるリスクがあるので、要注意です。

共働きだと学童保育が終わった小学校4年生頃から塾に入れる人も多いですよね?

そうですね。実は私も長男のときに同じことをしました。学童保育が終わって預け先が無くなる不安って大きいですよね。結局、行かせたい私立中学が思い浮かばず、受験はしなかったのですが。お金を貯めるときは「全体像を見てゴールから用意する」が鉄則。使いすぎを防ぐために、全部でいくら使えるか、どこに使いたいかをはっきりさせておきましょう。

2人目、3人目の学費はどう考えたらいいのですか?

性別格差、兄弟格差などは、いまだによくある問題です。「お兄ちゃんにはお金をかけたのに、弟の僕にはかけてくれなかった」などと深刻な恨みを残し、相続の際にトラブルになるケースもあるんです。2人目、3人目も教育のチャンスは1人目と平等に用意しておくことが基本です。

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奨学金は当てにせず、コツコツ貯めよう

奨学金制度を活用するというのは、どうでしょうか?

活用している方は少なくありません。現に大学生の5割以上がなんらかの奨学金を借りているという統計データもあります(※)。学費の一部を奨学金で賄い、毎月2万円くらいを20年間ぐらいかけて返済する人は多いです。でも中には上限まで借りて、卒業後に毎月7~8万円返し続ける人もいます。

※日本学生支援機構「平成26年度学生生活調査結果」より

月7~8万円ですか!それは大変ですね。

そうなんです。新入社員のときから返済に追われてほとんど貯金ができず、結婚資金や住宅資金を準備する余裕もない…。もしそんなことになったら、子どもがすごく苦労することになってしまいます。大学院や留学費用など、想定外にかかった費用を負担させるのは子どもの経済観念を育てるためにもいいと思いますが、主要な費用をまるまる奨学金に頼るのは危険です。

奨学金にあまり頼らないようにするためには、やはり早いうちからの準備が必要ですね。

そうですね。働けるときに働くとその後のマネープランが大きく変わってきますよ。共働きなら、片働きより家計に余裕ができます。今は少ししか働けなくても、子どもが大きくなるにつれて、妻の所得が伸びていく可能性があれば、さらに自由度が増して選択肢を増やしていけます。子どもの将来のためにも、働くこと、働き続けるという選択もあるのではないでしょうか。

ファイナンシャルプランナー
氏家祥美さんからの
アドバイス

「いつ、どれくらいお金がかかるか」、「我が家はどれくらい余裕があるか」などを早いうちにシミュレーションすることが大切です。「iction! みらい家計シミュレーション」ならそれらが一目でわかります。教育費についてはご自身に合った教育プランを5パターンから選ぶことができ、より具体的にイメージすることができます。是非チェックしてみてください。

iction!みらい家計シミュレーションはこちら

2017年5月31日更新

お話を伺った方

氏家祥美さん

ファイナンシャルプランナー

女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。女性活躍応援FPとして、働き方や夫婦・親子関係も含めたマネーアドバイスが好評。お金・仕事・時間のバランスのとれた幸福度の高い家計を追及する。自身も2児の母。

将来かかる教育費も簡単にシミュレーションできる!

iction!みらい家計シミュレーション